大人(子ども)の発達障害

・・・・・まだ見ぬ、あなたへ。

いい大人なのに、机の上が片づけられない、
忘れ物やミスが多い、約束や時間を守れない・・・・・。

家事が苦手で出来ない、夫や妻や子供たちに暴言を吐く
すぐにキレてしまう、空気が読めない・・・・・。

あなたの周りにも、そんな「ちょっと困った人」が
いませんか?

あるいはあなた自身が、そのように思われている
可能性はありませんか?

もしも、そうだったら、その原因は「大人の発達障害」
かも知れませんょ。

発達障害と聞いて、それは子どもにだけ現われる症状
なのでは、と思われた方も多いいかもしれませんね。?

でも、発達障害はむしろ大人になってから顕在化する

(はっきりあらわれて存在する)ことが多いのです。

発達障害は決して珍しいものではありませんょ。

ある統計では、15歳未満の子どもの1割以上が何かしらの
発達障害の症状を示すという結果もでています。

そして、その多くが発達障害であることを、気づかないまま
大人になっていくのです。。

* 発達障害が発見されにくい主な理由

「性格」や「個性」の問題にされがち

発達障害の代表的な症状「注意欠損・多動性障害(ADHD)
の特徴は、注意力が乏しい、落ち着きがないキレやすい、
片付けられない、空気が読めない・・・・・・。

一般の人から見ればその人、個人の性格や個性に関わること
であり、「克服できないのは本人の努力が足りない」という
誤解を生んでいることです。

発達障害の種類は多く、その症状もさまざまです。

一人の人がこれらの症状を併発しているケースも多く
また、同じ「ADHD」や「自閉症」の場合でも、その人の
成長とともに症状も変化していくからです。

二次的(家庭や学校)などの環境要因によって
障害のあらわれ方に違いがあり、さらに思春期や青年期、
成人になってから、うつ病やアルコール依存症パーソナル障害など、
さまざまな合併症や二次障害を起こしている。

これを「重ね着症候群」といいます。

重ね着症候群によって、「発達障害」本来の症状が隠れてしまい、
原因を診断することや治療が難しくなってきます。

大人の発達障害を診断できる専門医不足

日本は欧米に比べて、このジャンルが三〇~四〇年以上遅れています。

「発達障害は成長とともに治る子供特有の障害」と考えていたため、
精神科医の中にも、大人の発達障害を知らない人がいるのです。

発達障害は大人になってから発症するものではありせんょ。

子どもの頃から兆候見られるはずですが、とくに軽度の発達障害である
ADHDや知能指数が高いアスペルガー症候群などは、よほど知識のある人が周囲にいない限り、気づかれにくいものです。

経度であるがゆえに見過ごされ、「発達障害」という事実を知らないままに
親や教師から「なぜ、他の人が出来ることが、出来ないの?」と、

叱責を受け続けた発達障害の人は、思春期や青年期になると、
漠然とした社会への不適用感を抱き、劣等感や疎外感に苛まれ、

さまざまな合併症を発症して、はじめて発達障害を疑う人が
多いというのが現状です。

発達障害とは、
「注意欠損・多動性障害 」(ADHD)
「アスペルガー症候群」をはじめとして、「自閉症」軽度の発達障害
「学習障害」などといった症状です。

このことが発達障害とは何かをわかりにくくし、
その適切な治療を妨げる要因の一つとなっています。

そして、この発達障害障害が原因となって「うつ病」や
「不安障害」など、さまざまな合併症を引き起こしている
例も多いいのですょ。

一方では、発達障害ならではの能力(集中力やこだわりなど)
を生かして社会的に活躍することもできるのです。

そのためには、まず「大人の発達障害」とは何かを正確に
理解することが大切です。

ここね。

著者 星野仁彦
「発達障害障害に気づかない大人たち」(参考)